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自殺アイドル


めだかスーサイド』の雪歩は、コインの表裏に従う程に単純に自分の頸動脈を断ち切るのだけれど、その気持ちは判らないでもない。
死ぬための理由があれば、むしろそれに反発していたかも知れない。
死ぬための理由というのは生きたいと思える可能性の裏返しだから、「死にたい」などと思える人間は、大概、生に対して希望も執着も持っているのだ。
ひゅんPが書いたこの雪歩にはその理由がなかったし、真にも生きたいと思う確たる理由がなかった。

アイドルの自殺を主軸に据えた話というのは案外少なくて、その中で私が読んだものはより少ないし、記憶に残っているものはもっと少ない。


カイザーPの『天海春香の遺書』での死の理由は後悔と衝動。
後悔はそう簡単に覆せない理由だし、衝動は覆す時間を与えない理由だ。
遺書であるがゆえに淡々と語られる状況は、その心情を推し量る余白を十分に残している。
原作付きであるために、物語の開始当初から死の運命は確定しているが、行間に綴られた葛藤と自責は、人一人を自死から逃れさせ得るものではない。
765アイドルで自殺する可能性が一番高いのは春香さんではないかとも思っていたのだけれど、この動画にはそれが描き出されている。
これが逆の立場だとして、雪歩は「自殺」をするだろうか。
「心中」はしても「自殺」はしないのではなかろうか。

千早は比較的自殺しがちだというか、手首を切るノベマスはいくつか思い出せるのだけれど、アクセントや演出としての場面が主で、メインテーマになっているわけではないので割愛。
絵理もあったかな。SSや漫画ならいくつか思い当たるけれど、ノベマスではあまり見ないような。


ビンゴPの『1クリック・キラー』は殺害の対象として「自分」を選んだのだけれど、これは自殺に当たるだろうか。
殺人鬼と犠牲者が同一人物であるだけで、これは違うか。
でもこの話好きだから貼っておこう。
絵理には自殺より他殺の方が似合うとは思う。
正史の絵理がそちらへ転ぶことはないとして、似合う似合わないで言えばの話。
自分の手首を切るのも、他人を刺し殺すのも、死への憧憬というより生の確認なのだろう。

人が自殺に惹かれない時というのは、
・生きる理由があるか、(能動-状況)
・死ぬ理由がないか、(受動-状況)
・「死んではならないと思」えた上で「死なずにいられる」だけの自己統制力があるか、(能動-意思)
・「死んではならないと思わせ」た上で「死なせずにいられる」だけの誰かがいるか、(受動-意思)
のいずれかだ。
ノベマスのアイドルが自殺に惹かれないのも、(メタ的なことを除けば)このいずれかに当たる。
つまり、このいずれにも該当しない状況があるか、このいずれもに価値を覚えなければ、アイドルは自殺する可能性を持つ。


天下氏、『天海春香が死のうと決めた日』の春香さんは「死のう」と決めなかったお陰で死ななかったのだけれど、「死のう」と思える理由が明確であり、それゆえに「これは死に値する理由ではない」と判断できたからだろう。
春香さんの挙げた生きる理由はどれも、その否定の根拠を挙げるのに、「否定の根拠への否定の根拠への否定の根拠」を挙げる必要があるものばかりで、これを否定することは容易でない。
つまり、深く考える程、お茶を濁されてしまう。
そんなものだし、そうであって良かった。

たぶん今年の上半期中にモバマスアイドルが自殺するノベマスが何本か出ると思うのだけれど、どうなのだろうね。
自殺なんて、それ書いただけで魅力的になるようなテーマでもないし、書くのも面倒だろうけれども。
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ニコマスとかアイマスの話を思う存分書き綴る用のサブブログ。 たぶん期間限定なんですけど、期間自体は未定。本家

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