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【ネタバレ】劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』感想

※※※CAUTION※※※
※※※この記事は劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の重大なネタバレを含みます。※※※
 


まず、多くの方が仰っている通り、このオープニングはこの映画全体の作りにとって、
これしかない」と言うに値するものであった、これは確かなことだと思います。
オープニングからの「見立て」と「連想」の多用。
このあからさまな強調は、その物語を読むに辺り、どのような立場を視聴者に求めるかを明示した暗号解読書《コード・テーブル》なのですね。
重要な場面でも比喩表現や見立てを、はっきり言語化していましたから、これはスタッフが意図的に配置したものに相違ないでしょう。

以上を踏まえて。

この映画に於いて最も強く明に描かれた物は「未来」、最も強く暗に示された物は「ウサギとクマ」でした。

前者については言うまでもないでしょう。
壁の張り紙に始まり、キーワードとして何度も口に出されるこの言葉。
今にして思えば、春日さんの不在は公開前からこのテーマを際立たせるための戦略だったのですね。
劇場版といえばそのコンテンツがその時点で何を重視しているか、何を見据えているかを示す標識のようなものですから、この「未来」、直近の明日から10年20年の先を渡る時間的展望こそが、今最も著すべき事柄だと、このジャンルの権利者は見做しているわけです。
そして、その「未来」について作中では、複数の可能性を持つものであると表現されています。
だから、この映画で描かれているのは、「『アイドルマスター』の未来が持つ複数の可能性」
直近で言う所の「未来」とは、3rd VISIONに他なりません。

世代交代というキーワードを伴うML推し、端々でのDS勢への牽制、CG勢への配慮、GS勢への計らい。
そういった、世間一般の視聴者の予想をきちんと抑えつつ、劇場版スタッフが「自分達の意図」として示してきたのが――つまり、そういった意見があることを知った上で、権利者側が進めたいと思っている道として描いたのが、前述の「ウサギとクマ」のサブリミナルなのです。

今回の劇場版では、アイドル諸氏の自宅の様子が幾つか描かれています。
天海家、萩原家(推定)、水瀬家(推定)、矢吹家。
この内、ユキホームとハルルームには、何故か共通して、ウサギとクマの人形が飾られているのですね。
それも、別にデザインがお揃いというわけでもない。(=一緒に買ったのではなく、別ルートで入手したものと考えられる)
水瀬邸にはシャルルがいますし、伊織の座っていたソファ、あれは見たところ熊革ですので、ここにもウサギとクマが揃っていますね。
これらのウサギとクマは、そのものが移動するわけでもないのに、何度もカットを切り替えることで、疑似的に「何度も現れる」ように視聴者に印象付ける手法により、その登場時間を遥かに上回る記憶を残すことに成功しています。
ところが、次世代と目される矢吹くんちには、そのウサギとクマが存在しない。
代わりに、同じ並びで飾られているのが、「パンダと犬(推定)」なのです。
これはウサギに相当する何かがパンダに、熊に相当する何かが犬に置き換わるという暗示と見て間違いないでしょう。

『アイドルマスター』シリーズにおいて、ウサギと言って連想される人物は、いまやあまりに多い
ウサギのぬいぐるみ、ウサギのトレーナー、ウサギの惑星、ウサギの一発ギャグ、ただ「ウサギ」というだけで個人を特定することは不可能です。
ここで重要になるのは当然、読解の鍵となるよう、ペアとして用意されたクマの存在でしょう。

兎と熊、といえばそう、当然誰もが思い出すのは池波正太郎の『剣客商売』ですね。
敢えて、いおまこに言い争いをさせ、重ねて水瀬邸に真を招かないことで、厳重にミスリードを防ぎ、『兎と熊』のみに意味を絞るのは、テレビシリーズから暗喩直喩を駆使したシナリオ構成を得意とした、このアニメのスタッフならではと言えましょう。
さて、この『兎と熊』において、兎とは何を表すか。
読者諸賢ならば既にお気付きでしょうが、ここで言う兎とは、「医者の娘」なのですね。
3rd VISIONでは「兎」が「パンダ」となる。
つまり、世代交代を行いつつも、亜美もしくは真美がメインヒロインとなった展開、これが考えられているということなのです。
ははーなるほど、確かに、最大多数に角が立たぬようにするには、悪い手ではないのかもしれません。
急展開で古参の支持者を失わないよう、劇場版という大きな舞台できちんと先触れしておく点にも好感が持てます。
映画館にひしめく視聴者諸氏は、ラストのラストまで、完全にそう思い込んでいたことでしょう。

ところがプロデューサーの最後の台詞です。
あれを聴いて場の空気は一変、この構成の妙が見事なのですよね。
ほとんどの視聴者が共通見解として確信致したわけです。
更には、この映画のタイトルと、響がサイリウムを評した台詞を組み合わせて考えれば。

つまりアイマス3はパリウッド編ってことですね!!!!!!!!!!



とまぁ、それはそれとして、良い映画でした。
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ニコマスとかアイマスの話を思う存分書き綴る用のサブブログ。 たぶん期間限定なんですけど、期間自体は未定。本家

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